脳血管障害とは

脳血管障害とは、脳疾患の中で最も多い病気であり、一般的には脳卒中と呼ばれています。脳血管障害（脳卒中）は、我が国の3大死因（がん、心筋梗塞、脳血管障害）と言われていますが、最近では、肺炎による死亡の増加に伴い第4位の死因となりましたが、それでも要介護の原因となる代表的な病気です。

脳血管障害には、脳の血液の循環が悪くなる脳虚血性疾患（脳梗塞、一過性脳虚血発作など）と脳内出血、くも膜下出血に代表される出血性疾患に分類されます。また、緊急の入院や治療を必要とする脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血とそれらの病気の原因となる脳動脈狭窄症や未破裂動脈瘤などの病気にならないために行う予防的治療な必要な病気に分類されます。

また、脳血管障害には小児期に発症するモヤモヤ病や先天的な奇形が原因となる脳動静脈奇形などが分類されます。

対象疾患

• くも膜下出血
• 脳内出血
• 脳梗塞回復期の転院治療には対応しておりません。
• 未破裂脳動脈瘤
• 内頸動脈狭窄症
• もやもや病
• 脳血管奇形（脳動静脈奇形、海綿状血管腫など）

主な手術治療法と疾患

開頭クリッピング術

• 脳動脈瘤
• くも膜下出血

開頭血腫除去術（内視鏡治療を含む）

• 脳内出血

内頚動脈内膜剥離術（CEA）

• 内頚動脈狭窄症
• 脳梗塞

浅側頭静脈－中大脳動脈吻合術、血管吻合術

• モヤモヤ病
• 脳梗塞
• 巨大脳動脈瘤

コイリング（脳動脈瘤塞栓術）

• 脳動脈瘤
• くも膜下出血
• 脳動静脈奇形

頸動脈ステント留置術（CAS）

• 内頚動脈狭窄症